と言うわけで、本日はナドラガンド地方にある水の領域に参りました！
本当に美しい景色ですね！
海中も素敵なんですが、ここからの眺めも神秘的でなかなか私は好きなんです。
さっそく海中へ…といきたいところですが、先に今回の補講を行うきっかけをお話ししておきたいと思います。
日本のお隣にはロシアという国がありまして、そちらで今年の2月に“液体呼吸”の実験を行い、犬とハムスターで成功したとのことです。
【参考:exciteニュース】 いきなり液体呼吸と言われても何の事やらと思われる方が多いと思います。ですからご自身で体験してみましょう！
せーのっ！ドボーン！
場所は変わりまして、海底都市ルシュカの前まで来ております。素敵な景色ですね。
液体呼吸とは今の私たちみたいに、「水中にいるにも関わらず大気中にいるときみたいに呼吸ができてしまう」というものなんです。
簡単にいってしまえば魚になったようなものです。
とは言え、アストルティアと日本などの他の国では水中呼吸の勝手がだいぶ違ってきます。私たちがいかに魔法(？)に助けられているのか、他の国ではどういう風に使われている技術なのかも含めて見ていきましょう。
ちなみにこれは“海ブドウジュース”です。
日本でやったらあっという間に海水になります…。
そもそもアストルティアではどのようにして液体呼吸を可能にしているのでしょうか？
その答えがこちら！
この“神秘のサンゴ”のおかげなんですね！“神獣カシャル”と“巫女”の加護によりこのサンゴから酸素が海中に供給されて、私たちは海中でもこうやって生活できているのです。
神獣カシャルの像です。
…本当に酸素を供給するだけで海中で生活できるのでしょうか？私達はともかく、日本などでも実現できちゃうのでしょうか？
何と言っても海中という時点でかなり厳しいです。しょっぱいもんねー…うんうん。マジ無理。
水中に完全に入るとなると肺はもちろんのこと、胃や腸まで水で満たされることになります。
海水を飲んだらどうなるかって言うことは皆様も聞いたことがあるかもしれません。どんどん喉が乾いていく上におしっこも出なくなり、最終的に水が体の外に出ていかなくなって爆発します。
冗談です。 きゅうりや魚に塩をかけておくと水分が出てきますよね？浸透圧というのですが、これが海水でも同じように起こってしまい、肺やら鼻の粘膜やらから体の中の水分が奪われていってしまいます。
一方で塩分は消化菅から吸収されるのでどんどん血液が濃くなっていきます。
最終的にはスリム海賊団の仲間になれます！
無くなる水分がない！完璧！
ただの水なら良いのでしょうか？これも駄目でして、逆に体に水分が貯まっていってしまいます。
それに水でも海水でも鼻に入ったら痛いですよね。ただの拷問になっちゃいます。
ロシアの研究で何の液体が使われているかはわかりませんでした。
いや、ちゃんともとになった英語の記事をさらりと読んだのですよ？でも“special liquid(すぺしゃるな お水)”としか書いてないのです。研究段階ですからバラさないのは当たり前かもしれませんが…。
もしかしたらちゃんと読み込めば書いてあるのかもしれませんが、そこはご愛敬…(笑)
代わりに医療の世界では“パーフルオロカーボン”というものが使われているそうです。そもそも水には酸素をそんなにたくさん溶かせないみたいですね。
あと近くに海底火山らしきものがあるのも問題点のひとつ。
海底火山からは硫黄や重金属など、人間が摂取するとと毒になってしまうような成分を含んでいます。海中でも水流は発生しているので、こういったものが都市の方にまで流れてきてしまいます。
硫黄を摂取しすぎると私みたいに緑色になっちゃいますからね。
それと、液体は温度が上がると溶かしておくことができる気体の量が減ってしまいます。炭酸飲料を温めたらしゅわしゅわがどっか行ってしまいますよね。
つまり都市の中はともかく、海底火山の近くでは液体呼吸はできなくなってしまいます。
私マラソンランナーなので！低酸素に体を慣らしています！
さてと、矛盾点を言い出したらきりがないのでこれくらいにしておきましょう。そんなことよりもこの美しい世界を楽しむことの方が有意義ですね。
あれをどうやって船に載せていたのか…。
ではそもそもなぜ液体呼吸が研究されているのでしょうか。
その応用先については色々と書かれていますが薬草学ですからね。医療分野への用途を最後に少しだけ、お話ししたいと思います。
記事には肺のやけどへの使用ともうひとつ、新生児への使用が触れられています。
通常よりも早い段階で生まれてきた新生児の子達は体重がすごく軽かったり、体の組織が未熟だったりといったことがあります。
特に呼吸がしっかりとできていなかったり、肺の中がちゃんと膨らみきっていなかったりすると窒息してしまいます。このような場合に対していくつかの方法で人口的に換気(呼吸)をしてあげているのですが、このときに肺が傷ついてしまうことがあるんですね。
液体呼吸をする赤ちゃんの図。
これはイカがなものか…。 そんなときに先程の液体呼吸を用いるわけです。
液体呼吸のメリットは空気を使うときよりも小さい圧力で肺を広げることができる為、肺が傷つきにくくなります。
さらに液体呼吸で用いるパーフルオロカーボンは水よりも酸素や二酸化炭素を高い濃度で溶かすことができ、炎症を抑える効果もあるそうです。
ただ、毒性についてはその有無について意見が別れているようです。難しいところですね。
少しでも小さい命が助かってくれるといいですよね。
今日紹介させていただいた液体呼吸、まだまだ研究段階ではありますがとても面白い分野だと思います。宇宙旅行の際に液体呼吸を使う何てこともあるかもしれませんね。
まぁ…
アストルティアでは何の装備も無しに月面を跳ね回れちゃいますけどね！ ではでは、本日も長い間お付き合いいただきありがとうございました！
お帰りの際は潮流に流されちゃわないようにお気を付けて！
最後の写真、なんか思っていたのと違いました…(泣)
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